大切なあの方とちょっとお出かけ。
ベルリン最古のレストラン、ツア・レツテン・インスタンツ。
首相が国賓をここに招いてカレーヴルストでもてなしたなんてこともあるという話になって、注文してみる。

こぴっと高級感？
フライドポテト、アツアツでカリカリで、とにかく絶品。…主役はカレーヴルストだけど。
カレーヴルストは、まあまあOKレベルかな。
このお店で私がいつも感動しるのは仔牛のレバー。
ベルリンの伝統料理で、仔牛のレバーとリンゴのソテー。焼き加減も良いしソースが実に素晴らしい。
（しかしある夏の夕暮れ、テラスも店内も満席状態の超繁盛タイムに注文したら、ちょっとオザナリなのが出てきてガッカリしたので要注意）
それからアイスバイン、まあこれはどこで食べても同じだけれど、見た目はグロだが味は良い。なにより、皮の裏側に潜むゼリー部分。あれは美味しい。あれを頂くと翌朝、お肌スベスベ。ふっふっふ

「ツア・レツテン・インスタンツ」は「最後の審判」と言う意味。
地方裁判所の裏手にあり、その昔、裁判官や職員たちがよく利用した飲み屋だったから。
創業1621年。
ナポレオンも来店したことで有名。
ナポレオンの座った場所は、お店に入ってすぐ目の前の暖炉席。
御座席番号1番。
昔はこの入ってすぐの小さな部屋、ここだけの、小さなビール酒場だった。
お料理を出すようになったのはずいぶん後のことのようだ。
ちなみにここは、鴎外の通った（北里柴三郎も）衛生研究所から近い場所。
鴎外もきっとビールを飲みに入ったことだろう。

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