熊本に行ってみた。(その2)

熊本駅を出るとマップ片手に、こんな感じかしら~と、都心を目指して歩き始めた。

駅前にいきなり大通り。勇気を持って渡ってゆく。

 

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マップによると、大通りを渡りきったら、北のほうへ。

すると路面電車の線路を挟んだ通りに入った。

 

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道幅はあるけれど交通量は極少。

両側には住宅が建ち並ぶ。

 

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さすが熊本。大阪の民家の間にお好み焼き屋があるごとく馬肉専門店が~。

 

少し進むと「おむすびころりん」というかわいい名前の会社(?)

 

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こめとく、こめたく、おむすび握る… ん、「こめとく」、こっちが社名??

そんなことを思い歩きながらも迷子にならないよう、頻繁にマップで現在地を確認する。

そのうちにすごい発見をしてしまった♪

 

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マップ上の吹き出しに「熊本民謡 “あんたがたどこさ” ゆかりの橋」と書かれている。

♪あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ♪ お…熊本!

この歌の発祥の地ということ?

これはすごい!  見にいかなくちゃ♪

そう思い、すぐ下の吹き出しを読むと、「唐人町界隈は、昔ながらの建物を活用したオシャレな店舗が並んでいます」とある。

昔ながらの建物! 旧市街? これもぜったい見なくっちゃ~♪♪♪

 

観光案内所でのネガティブオーラに圧倒され、熊本にはお城以外、見るべきものは何もないのだと思い込み、マップの中の解説を読むなど思いつきもしなかった(歩いていると揺れて読めないし~)。

せっかくだから唐人町を見て、”あんたがたどこさ” の橋を渡って、それから繁華街へ行くことにしよう~。

そこで、当初は路面電車の線路に沿って歩き商店街まで行くつもりだったが、ANAホテルの前の道を右に曲がらず、そのまままっすぐ行って唐人町通りに出ることにした。

 

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川の際を歩く箇所があったので、堤防まで上がってみると流れがずいぶん濁っていた。前日が大雨だった影響だろう。
また別の方角に目をやると、遠くに見える高層ビルが工事の足場に囲まれ、青いシートを垂らしている。その横に「がんばろう熊本 災害復旧工事中」と書いた看板が。

 

しばらく行くと、シャッターに張り紙が。

 

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建物を見上げると外壁が崩れている。

中は解体しなければならないほどのダメージを受けているのだろう。
メッセージの最後に付いた💛マークに、困難な中でも希望を捨てず乗り越えようとする前向きな意志を感じ、その日が一日も早くなりますようにと祈る。

 

しばらく行くとステキな街灯が見えてきた。

 

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路面電車の停留所で、ここは「呉服町」で、次が「河原町」。さきほど通りかかった停留所は「祇園橋」だった。なんだか京都みたい。

しばらく行くと瀟洒な建物が見えてきた。

 

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マンションかと思ったらなんと眼科。
しばらく行くと黄色い張り紙。なんだろう…??

 

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近づくと、「要注意」と大きく書かれ、外壁材のひび割れ、剥離、落下の危険性があると記されていた。
通り過ぎて振り返ると、ブルーシートで覆われている。

 

またすぐそばには、ポールで囲った家屋があった。

 

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胸が締め付けられる思い。

 

そしてしばらく行くと、唐人町通りに辿り着いた。

 

角にあったのはまた瀟洒な建物。

 

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なんとここもまた眼科。先ほど通りかかった同じ病院だそうだ。

 

そのはす向かいに建物が一つ。

 

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側面の赤レンガが目を惹いたが、見るとここも2階部分に覆いが。

 

なんの建物だろう…と、家屋の前まで歩み寄る。

 

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「(i)立寄りどころ」と書かれているから、ここはなにかの案内所なのだろう。

 

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看板を見ると、「くまもと新町古町復興プロジェクト」、「熊本まちなみトラスト」、「熊本大学工学部まちなか工房」の三つの名称が並んでいる。

ここでなにかイベントが開催されているのだろうか。

もっと遅い時間に通りかかっていれば人もいて、訊ねることもできただろうに、これは残念。

 

いろいろ思いを巡らしたのち、先へと進む。

 

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「武蔵屋」というお店が向かいに見える。

ショーウインドーには下駄や草履が並んでいる。

 

こちら側にも古い家屋。

 

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ここも震災に遭ったようで、2階がブルーシートで覆われ、ショーウインドーに「食料品は、隣の建物にて販売しております」と書かれていた。

 

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「隣の建物」の入り口にもポスターが。

近づいて見ると、「九州・熊本産の食材を食べて復興支援をお願いします」と。

 

ポスターを眺めているとドアが小さく開いて、お店の人らしき女性の姿。

「開店は10時で…」と、申し訳なさそうに。気まずい気持ちで店を離れる。

時計を見ると9時17分。10時に私はもうここに居ない。

 

隣の家屋は豪華な造りだが、工事の足場で覆われていた。

 

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足場の下に赤い自転車が一台。

 

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カワイイ自転車~と思って覗き込むと、「フランス料理塩胡椒」と書かれている。

 

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入口もお洒落。

 

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工事に関わらずお店は開店しているようだ。

 

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ガラス越しに中を覗くと、美しい建築が垣間見える。

こんなお店でフレンチ頂くのも素敵…。

 

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そのお隣も、何のお店なのか分からなかったが、「準備中」の札が下がっていた。その下には、ここにも黄色い紙が。

 

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「中唐人町*なかとうじんまち)」の昔の地図が掲げられ、「川船が坪井川を往来し、ここで荷揚げされた。戦前の賑わいは『花の唐人町』といわれた」と解説が付いている。

 

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この数軒を距離を置いて見るとこのような感じ。

屋根にブルーシートが掛かっている家屋がフランス料理・塩胡椒。

町屋の美しい家並みだったのだ。

倒壊しなかったのがせめてもの幸い。復旧工事でまた元の姿に戻ることを切に祈る。

 

この家並みのはす向かいに、建物全体が工事の幌に覆われたマンションが聳えていた。

さっき川べりから見た建物だろうか…??

 

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マンションの入り口には、ここにも赤い紙が貼られ、タイルの落下注意と記されていた。

 

マンションの入り口の横にお店が二つ並んでいる。

 

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ひとつは美容院で、ひとつは「ソルト・ファーム 塩工房」という看板。

塩の専門店?

旧建築ではなかったことから近寄ってみることをせず、距離を空けて 通りかかりながら、「塩アイス」と書いた旗が視野に入り、沖縄に行った日のことを思い出した。

沖縄にも塩の専門店があって塩入石鹸を買ったのだ。塩アイスも美味しかった~。

思い出しただけで塩アイスの味の記憶が口の中に広がり、懐かしさで足が止まった。

 

この日は曇り空で、昨日の大雨で気温が下がり肌寒いくらいだったから、アイスクリームが食べたくなったわけではない。なによりお店がまだ開いていない。

けれどもなぜか、本当にどうしてそうしたのか分からないけれど、もうマンションの前を通り過ぎてしまっていたにもかかわらず、踵を返してこの店へのほうへと歩いて行った。

お店の前まで来て、ショーウィンドウに近づこうとすると、男性がお店から出てきたので驚いた。

傘立てを店先に置こうとしたか何かで、私の存在に目を留め、よかったらどうぞと声を掛けてくれた。

「もう開いているのですか?」と訊くと、「ええ、どうぞ」と勧められ、それで中に入っていった。

こうして、フミさんと知り合うことになる。(その3へつづく)

 

‐‐‐熊本に行ってみた。‐‐‐
その1 ∞ その2 ∞ その3

 

その1:熊本駅まで。
その2:唐人町での不思議な始まり
その3:「弟さん」とのドライブ
その4:唐人町散策
その5:古町散策
その6:熊本城から熊本駅まで。